速度制限がかかった場合の利用速度と対処法を解説します

一目で分かるWiMAX2+の速度制限

WiMAXが提供している2つのプランのうち、どちらを契約しているかによって、速度制限の内容が異なります。

・「ギガ放題プラン」：直近3日間で10GB以上使用した場合、翌日の夜（18時頃～翌2時頃）に、1Mbps前後の速度制限

・「通常プラン」： 7GB以上使用した場合、当月末まで128kbpsの速度制限

ギガ放題プランの場合は、翌日夜間のみの速度制限となりますが、通常プランの場合は翌月1日まで速度制限は解除されず、追加料金の支払いにより解除することもできないため注意が必要です。

3日で10GBってどれくらい？

WiMAXなどWi-Fiのサービスを外などで利用する場合に1番気をつけたいのが、通信制限の存在です。WiMAXだと3日間で10GBを超える通信があった場合には、以降の高速通信が出来なくなるので注意しておきましょう。しかし通常スマホなどで結構使っても中々10GBを1ヶ月で使い切る人はあまり多くないですので、具体的な例を上げてこの状況を見ていきましょう。

最近の色々なコンテンツはどんどん高品質になってきているのですが、通信量を多く消費するものには動画コンテンツがあります。 この動画コンテンツに関してはサイトの方でHD画質や高品質モードなどを選べることも多いのですが、YouTubeのHD画質だと1時間でおよそ550MBとなります。またNetflixの高画質だと1時間で1GBとなり、結構な容量がかかります。これらから大体動画を最高画質で10から15時間程度見ると10GBに届いてしまうので、出先での動画鑑賞をする際には気をつけましょう。

もちろん動画のみを見続ける人はあまりいませんし、これに合計してWebブラウザやアプリ、ソーシャルゲームなどの通信量も合算されるので、逐一データ量をチェックしておくのをおすすめします。

これをすると危険！速度制限を避けるために気を付けるべきこと

通信制限を避ける上で基礎となる対処法は、WiMAX経由で動画を視聴しないということです。YouTubeやニコニコ動画、huluなどの動画配信サービスは極力WiMAXから視聴することを避け、自宅の固定回線を利用したり、公共のフリーWi-Fiに接続したりしながら過ごすことを心がけましょう。 SNSでは動画の投稿も多く、広告で動画が再生されてしまったりする場合もあります。これもすべてWiMAXの通信としてカウントされてしまいますから、SNS上からも余計な動画を見ないように注意しましょう。ツイッターでは、画像や動画のサムネイル表示を行わないように設定することもできますから、スクロールしただけで勝手に画像や動画が流れないように設定しておくだけでも、通信制限を避けやすくなります。

また、意外に注意しておきたいのがアプリなどを利用したオンラインゲームです。オンラインゲームはデータの読み込み量が多く、画像や動画を大量にダウンロードしてしまいます。定期的に接続していると、それだけでも30日間で3～5GB程度のデータ消費に繋がってしまう可能性がありますから、WiMAX利用時には極力ゲームを避けることも賢い節約術の一つです。

速度制限がかからないための工夫

通信制限がかからないようにするためには、まず出来る限り固定回線や公共の回線を併用するように心がけましょう。固定のWi-Fiルーターは数千円程度から購入できますから、自宅内では固定回線を利用することでWiMAXのデータ通信量を抑えられます。同様に、カフェやホテルなどで公共の無線LANを利用できる場合には、そちらを優先的に利用するように心がけ、WiMAXの接続は随時解除しましょう。

WiMAXを利用している最中は、ルーターから当月のデータ通信量を簡単に確認することができるので、この数値を定期的に確認することもおすすめします。通信制限が近付いていることが分かったら、WiMAXから膨大なデータ通信が必要なサービスを利用することは避けてください。例えば動画を視聴したり、画像の多いウェブサイトを閲覧したりする場合には、WiMAXからではなくその他の固定回線や無線LANを経由することがおすすめです。

そして、ハイスピードプラスエリアモードは極力利用しないこともポイントになります。ハイスピードプラスエリアモードは、月間で7GB以上の利用があると通常の接続にも通信制限がかかってしまいます。ハイスピードプラスエリアモードが不要なエリアでは通常の接続だけを行い、データ容量を無駄に消費しないように注意してください。

速度制限後の速度はどれくらい？

速度制限のタイミングと同様に、WiMAXが提供している2つのプランのうち、どちらを契約するかによって、速度制限後の速度が異なります。

・「ギガ放題プラン」：直近3日間で10GB以上使用した場合、翌日の夜（18時頃～翌2時頃）に、1Mbps前後の速度制限

・「通常プラン」： 7GB以上使用した場合、当月末まで128kbpsの速度制限

まず「ギガ放題プラン」の制限速度である1Mbpsですが、WEBサイトの閲覧やメールの送受信はもちろん、標準画質であれば、Youtubeで動画を快適に視聴することも可能です。

一方「通常プラン」の制限速度である128kbpsについては、Lineやテキストメール以外はほぼ何もできないレベルであり、動画視聴だけでなくWEBサイトの閲覧も難しくなります。

速度制限がかかってしまった場合の対処法

速度制限がかかってしまったとしても、WiMAXを経由しなければ高速通信が可能になります。自宅のWi-Fiや、公共施設に備わっているフリーWi-Fiに接続することによって、速度制限とは無関係に高速通信を楽しみ続けることができますので、まずはWiMAXの接続を解除し、快適に利用できるWi-Fiを探して接続し直すことをお勧めします。

ギガ放題プランの場合は、速度制限は翌日夜間のみに留まり、かつ制限自体も緩やかなものですので影響は大きくないかもしれません。しかし、通常プランの場合は厳しい速度制限が翌月1日まで続き、追加料金の支払い等で解除することもできなくなります。月単位のプラン変更は可能なので、利用状況に応じてプランを適宜変更する等、自分の生活スタイルにあったプランを選択することが大切です。